ストレンジフルーツ

だいたいのストーリーです。観劇中にメモってたわけではないので間違えてるところいっぱいあるし順番も間違ってたりすると思います。前半は結構覚えてるんだけど最後のあたりのシーンはますだくんの演技に泣けるし、その上ますだくんパンツを超見せつけてくるのでそれをながめるのに忙しいし頭がこんがらがってくるので後で思い出しにくいんだよ。


◆オープニング◆

千葉がノートパソコンをもって走ってくる
白いワンピースに頭には白いリボンという姿のカナが頬笑みながら木につるしたロープで首をつるところをビデオカメラで千葉が撮影する。
首をつり、力なく木に吊下がるカナの体。
カナの心臓が光り、音楽が流れ、光が校舎の壁に描かれ場菩薩の絵、校舎に施されたデコレーション、木に吊るされた洋服に広がります。
カナを見つめて絶叫する千葉。



◆CHAPTER #5 4月1日 ◆

海老沢にカナの葬式だといわれて喪服姿で集まるアキオ、美晴、モリシタ、ハリー、犬飼。校内には鍵がかかっていて入れない。カナが死んだことを信じられない5人。この日はアートプロジェクトの最終日でもあった。ハリーとモリシタは千葉がカナで「ストレンジフルーツ」を作ったかもしれないとも考えている。
千葉が365日ずっと撮影していたビデオカメラや校内の監視カメラを見れば真実が分かるのではないかと思いなんとか校舎の中に入ろうとする。
そこに千葉が現れる。5人は口々に何があったのかと問い詰め、一緒に帰ろう、箱(棺のような)の中を見せろと迫るが「少しでもまだ自分がアーティストだと思っているのなら見ない方がいい、見たら二度とアートなんて口にできなくなる」と拒否する。
そこに久良間が現れて解錠し、5人を中に招き入れます。
最後のピクニック(品評会)が開催され、優勝者の千葉に一億円が送られるが微動だにしない。
久良間「作品を作った喜びが一億円の価値を凌駕している」
千葉は棺の奥に座りこみ、うなだれている
カナに何をしたんだと怒る5人に、
千葉「だったら、覚悟してくれ」
千葉がビデオカメラで撮影する中、棺が開けられ覗きこむ5人と久良間。
全員が棺の中のカナにみとれて言葉がでない中、美晴がため息をつくように?叫ぶように?「・・・綺麗・・・!」
千葉「カット!オーケー・・・」

◆CHAPTER #4 1月1日◆
木の前で寝転び空を見上げ、カメラをのぞいているカナ。千葉はビデオカメラを覗いたりパソコンを触ったりと作業をしている。モリシタが自分が作った洋服を抱えて歩きながら寝転んでいるカナに邪魔!と怒っている。そんなモリシタをからかうハリー。「モリシタも・・・なあ、頑張っている」とハリーをとめる千葉。
ハリーと千葉が共作していた作品が停電で消えてしまったという千葉。怒るハリーに千葉がお前がアイデアを出して俺が作っていた。今はお前がどうするか考える番だと冷たく言い、パソコンにむかう。
ハリーと千葉の共作が用意できないまま、久良間が現れてピクニックが始まる。
のんきに久良間が用意したサンドイッチを食べるカナに対し緊張でピリピリとしたモリシタ。今回の脱落者は何名かと聞く森下に鞍馬は「2名」だと答える。

誰が一番に発表するのかと久良間が言い、モリシタが名乗り出てプレゼンを始める。
木に吊るした白いドレスや色とりどりのドレスがモリシタの作品。
久良間に作品名は?と問われ苦し紛れに「テーマは『蘇生』です。花になっていなくなった人が帰ってくる。タイトルは『フラワー』です」という。
それを聞いた千葉は「中途半端だ」という。さっきは良いといってくれたじゃない!と怒るモリシタに「俺は頑張ってると言ったんだ。服を吊るすなら着せろよ」「蘇生なら服を着せて吊るせばいい。今何をイメージした?誰を殺したい?誰に嫉妬してる?誰を吊るしたい?」とモリシタを追い詰める千葉。
モリシタ「あんたに何がわかるのよ!!」
千葉「全部」

カナの写真はカエデの木の写真。タイトルは何か久良間に聞かれるがタイトルは無いと答えるカナ。久良間は本来は作品にタイトルがあって作者の思想を補完するが、カナの作品はそれを凌駕していると褒めたたえる。
褒められるカナに嫉妬し、焦ったモリシタは今回の脱落者は二人ですよね、あの二人(ハリーと千葉)は作品を用意してません。脱落はあの二人ですと言う。
ハリーは環境のせいでデータが消えてしまったのでもう少しまってほしいと久良間に提案する。。
久良間「それは提案ではなく、懇願だね?」
ハリー「はい、懇願です。」
久良間「・・・」
ハリー「・・・?」
千葉「懇願している人間がなぜ立ってるのかってことだろ」
土下座するハリーとそれを止めるモリシタとカナ。
千葉「ほっといてやれよ、生き恥だから」

ハリーは千葉の為にも土下座し久良間に提出の延期を懇願したのに、千葉は自分だけの作品を作っており、また最終日に提出する予定の作品も別にあるという。
千葉が今回のピクニックで発表する作品のタイトルは「クロスロード」才能のないギタリストが悪魔に魂を売って才能を手に入れ、27歳で死んでしまった話から着想を得た作品。

ハリーは作品を用意できなかったのでコンセプトを提出させてくれという。タイトルは「ストレンジフルーツ」一番多い死因は縊死です。首つりをした人間を美化してやるんです。うっつくしぃー!って言ってやるんです。死体は死を連想させますが、死体から生を連想させることもできます。胸をきりさいて心臓を取り出すんです。美しくて悲しみなど感じさせない。ウクライナの小さな村のギャラリーで手に入れたこれに使う薬品などが書かれた書物も持っている。これを作ることで1億の価値に到達します。

久良間はストレンジフルーツを提出作品をして受理するのでそれを作れという。

千葉「コンセプトだけではだめだ」
二つ折りのナイフを伸ばし自分の方に向けハリーに握らせ今ストレンジフルーツという作品を作るようにせまる千葉。
ハリー「悪魔みてえだな。」
千葉「できたら尊敬するよ」
ハリー「俺のこと認めてなかったのかよ。」
千葉「俺たちはやったかやらないかだ。お前はやらないから、殺した。」
ハリー「俺はだれにナイフをむけてるんだ」
千葉「悪魔に・・・だろ?」
ハリー「友達に、だよ」
ハリーはナイフを落とす。脱落するハリーは荷物をとりに校舎に向かう。

待ってください!とそのナイフを拾いカナに向けるモリシタ。久良間は私は犯罪を見たいのではないと言い学校から去っていき、千葉は「お前は芸術を全然わかっていない!!!」という。
カナは「いいよ、おいで」と手を広げてモリシタが刺してくるのを待つが森下はできないよ本気なんだもんあんたといってカナを抱きしめる。
モリシタは最後にカナに写真を撮ってとお願いするがモリシタを撮影することができないカナ。もう写真が撮れないんだというカナにモリシタは知ってるよ最後に意地悪がしたかったんだ、あんたは大丈夫だよといって励ます。
ハリーが荷物をもって戻って来たのと入れ替わりにモリシタも荷物をとりに建物に入って行く。

ハリーに忘れ物のノートを渡す千葉。「おいていったんだよ、わかるだろ普通!」
恥ずかしかったから言わなかったが自分だけのストレンジフルーツを考えていたというハリー。俺はここでみんなと過ごすのが好きだったから、アキオさんの絵があって、美晴のアート、犬飼の音楽、モリシタの絵、カナの写真、千葉の映像、で一つの作品をつくる。そのノートにその設計図?が書いてあるから。
ハリー「死ななくていいんじゃないかって」
千葉「痛みのないアートなんて本物じゃない!」
ハリーは怒鳴る千葉に「死ねよ!」といいながら投げキスをして去っていく。

二人きりになったカナと千葉。
千葉「カナ!カナ!カナ!」

◆CHAPTER #3 10月9日◆
木の下に寝転ぶカナ。モリシタが洗濯物をもってくる。洗濯をしているモリシタは美晴の下着を全員から見えるような場所にカナと一緒に干しだす。
美晴は怒り、モリシタもカナも才能は突出しているが当たり前のことができなくてバランスが悪いという。もう16時になるのになにさせてんだよというハリーに私がいつも面倒みてやってるんだからという美晴。

アキオの菩薩の絵を品評をしようというハリー。
美晴「緻密にして繊細、繊細にして豪胆・・・といいたいところだけど繊細の上に繊細なんだよね〜。女性的というか。それが強みなんだろうけど!」
カナ「私はアキオさんの絵好きだよ」
美晴「私も好きだよ」という美晴の言葉に照れるアキオ。

美晴はこの学校全体をデコレーションして子供も遊べるようなものを作っている。例えば動線をつくってやってそれをたどればナゾナゾがある。「世界で一番美し言葉は?」
ハリー「どうせ、『ありがとう』とかだろ」

答えを用意してない美晴。ちゃんと自分で答え考えろよとハリーにからかわれ、自分だって千葉君がいないとなんにもできないカスのくせして!私なんて子供もみんな楽しめるんだからね、そんなの作ってるの私だけなんだからね!と自慢げに足場にのぼる。
その美晴をカナが写真に撮る。
美晴「勝手にとらないでよ!」
カナ「良い顔してたから。」
美晴「だったら勝手にとってい良いっていうの!」と怒って足場を歩いて行ってしまう。

アキオがカナの作品の一部の家の形をしたオブジェに何かを書き込む。
何を書いているのか問うハリーに、アキオは「世界で一番美しい言葉」
カナ「私知ってるよ。その人の人生の中で一番たくさん聞いた言葉だよ」

大きな音がする。美晴が足場から落ちたようでみんな慌てて駆け寄って行く。千葉はカナを一度振り返り、美晴の方に走って行く。カナは美晴がけがをしている光景を写真にとる。アキオに写真を撮っていることをとがめられるが「今しかとれないから」というカナ。
あなたに勝てない理由がわかったとカナに言うモリシタ。
皆けがをした美晴に慌てふためき、モリシタの指示で氷や水などをとりにいくハリーと千葉。
あいつ妊娠してるのにどうしたらいいんだというアキオの言葉に自分はそんなことを聞かされていないとショックを受けるモリシタ。
ハリーは足場が金属腐食剤で意図的に腐らされていたのを発見する。
海老沢が1週間に1度の食糧を学校に運んできた。アキオが海老沢の車に救急箱をとりにいき、海老沢は美晴の応急処置をする。アキオは海老沢の車の中に金属腐食剤を見つけ、海老沢が犯人と思いこむ。
動揺し続けるモリシタに千葉が「お前、おかあさん好きだろ。美晴のことお母さんみたいだと思ってるんだろ。お母さんみたいに怒ってくれて。このままでいいのか、あいつがいたらずっとお前はこのままだぞ」と洗濯物を突き付ける。「私は洗う人じゃなく、作る人だ」というモリシタ。
アキオが美晴を抱いて連れてきて、血まみれのナイフを落とす。海老沢の唇から頬まで切り裂いたアキオ。犯罪だと驚くモリシタと千葉。
俺が美晴を病院に連れていくというアキオにいいんですか、失格になりますよ「美晴にその価値があるんですか?」と聞く千葉。
美晴はここに残りたい、モリシタは自分がいないとダメなんだという。
こいつの言うお前の為は本当にお前の為になっていたのかとモリシタに言うアキオ。
モリシタは美晴には皆感謝していると遠まわしに美晴に出ていくように言うが美晴に「はっきり言えよ!!!」といわれ、「邪魔なの、ここにいるべき人じゃない。芸術の才能はない」と告げる。
美晴のオブジェに書き込んだ「世界で一番美しい言葉」を美晴に見せるアキオ。
それを見て「私の名前じゃないの」という美晴。「美晴!世界で一番美しい言葉じゃないか」といって二人で病院に行くために学校の敷地から出ていく。
最後だから自分をアキオの姿を写真にとってくれとカナに頼む美晴。とれないカナ。
シャッターを押しても何も映っていないことが多くなってきたカナ。
もう自分は何も残せないと恐れるカナに、千葉はカナを落ち着かせるように両腕をつかみ言い聞かせる。
「俺が残してやる、俺はアーティストだから」


◆CHAPTER #2 7月20日
カナは木の前で寝転がり、千葉はビデオカメラを覗いている。
美晴「何作ってるんですか?」千葉「プロジェクトマッピングです。365日ここからの記録をするんです。時間を(映すのがテーマ?とか言ってた気がします)」美晴「張替さんのアイデアの?」
千葉「いえ、これは自分だけの・・・。顔色が悪いですけど大丈夫ですか?」
美晴が吐き気を催し、それがつわりだとわからない千葉は薬を持ってきますといって校舎に向かう。
吐いている美晴の写真を撮るカナ。なんてタイミングで写真とるのと笑う美晴。カナは美晴に妊娠してるの?と問う。このタイミングだったらここに入ってからだよねというカナに。「最低でしょ。1億円口きいてくれるって言われて。嘘だよね。・・・こんなのばっか。」

なぜ写真をはじめたのかとカナに聞く美晴。友達だから写真じゃなくてカナ自身に興味があると言われて戸惑うも嬉しそうなカナ。

子供のころ、両親が死んで施設で過ごしていたカナ。夜が好きだった。夜に施設を抜け出してちょっと変わったアスレチックでいつも遊んでいた。昼間は子供たちでいっぱいのアスレチックも夜はひっそりとしていた。
そこでいつも少し年上の少年と遊んでいた。その男の子はいつもカメラを持っていて撮影ごっこして遊んでいた。
時々フラッシュバックをおこし、泣いてしまうカナ。泣いているカナにいつもカメラを向ける男の子に、ひどいよって怒ったら「ぼくのカメラの中の物語だから大丈夫だよ。といってくれた話をする。
かわいー!という美晴。
二人で撮影ごっこして物語をつくっていたカナと少年。
カナ「そこが私のキャリアピークかな」

海老沢が美晴にニードルや金属腐食剤などの作品の材料を運んでくる。
美晴「今日あえますか?」
海老沢はカナがいるのにそんな事をいう美晴に焦るがこの子は大丈夫ですという美晴。
海老沢「今日はダメになった。明日」

千葉が薬をもって走ってくる。海老沢は帰って行き、美晴も薬を受け取り校舎の中に。

校庭にいると校舎から音楽が流れてくる。

「ちばくーーーーん!ちばくん!ちばくん!ちばくん!」
といって犬飼が走りよってきて曲の感想を求める。
いい曲だね。校庭で聞くというシチュエーションがいいね。宇宙で一番初めの音楽(だったと思います)って感じかな?犬飼「正解!ピンポーン!ピンポンピンポンピンポーン!」といいながら千葉のからだをつつきまわす。

※このあたりは毎回アドリブが入ります※

これが最後のチャンスだと思って曲をつくっているが自信のない犬飼を励ます千葉。
犬飼「千葉君は良い人だね。」
千葉「よく言われます。」
犬飼「僕は言われないよ。」
千葉「それでいいんです。アーティストは良い人じゃだめなんだ。僕は悪い人になりたい。」

久良間がやってきて初めての品評会を行う。
レジャーシートをひき、バスケットにサンドイッチを持ってきた久良間をみて「ピクニックみたいですね」とカナが言ったことからその後は品評会をピクニックと呼ぶことになった。
カナの写真を見る久良間が邪魔だから音楽を消せという。
犬飼が、時間が大切でずっと鳴り続ける曲なんですというが、今までにもそのようなテーマで曲を作ってきた人はたくさんいる。音楽に価値がないと言っているんだといい音楽を消しに行く。
犬飼を心配そうに見つめる千葉に「何か言いたそうだな、犬飼の音楽をどう思う?感性が大切だからこれは君の評価にも影響する」
千葉「・・・ダメだと思います。」
久良間から脱落を告げられる犬飼に、脱落があると聞いていない全員が驚く。
これからはピクニックのたびに脱落者を決めよう。残った人が優勝のほうがわかりやすいといい久良間が帰って行く。
「そんなことをしたらまともでいられなくなる」
みんなで協力しあって脱落しないようにしようというアキオ。何かおいしいものでも食べようと美晴がいい、カナ、犬飼、千葉を残し建物の中に入って行く。

千葉は犬飼にダメだと思いますと言ったことを謝る。そんな二人の姿を写真に撮るカナ。
君は残酷な人だとカナを怒る犬飼。カナの才能に嫉妬する犬飼にカナは「才能なんて無理やりつくるの!悪魔に魂でもなんでも売って!心が痛くなるようなことたくさんするの!」
「あれは俺のことだろ?間違ったことをしないとおまえに追いつけない」といい金属腐食剤を足場にかける千葉。
カナ「痛い?」
千葉「お前と同じくらい、痛めばいい」

カナ「私の心臓はもうもたないかもしれない。絶対に脱落しないで!」

◆CHAPTER #1 4月1日◆
アートプロジェクトの初日。
次々と集まってくる参加者。
残ったハリー、千葉、カナは主催者であるキュレーターの久良間のかつての教え子である。
やってきたハリーは久良間にお金の出所を問う。久良間は自分のポケットマネーだと答えるが納得しない。1億円で僕たちの作品を買い上げて久良間がそれを売ることになるが、僕たちにこの1年で1億円の価値があるものが作れるんでしょうか。
「ストレンジフルーツという作品を知っていますか?ストレンジフルーツを作ったのは先生じゃないんですか。ストレンジフルーツは絶対につくらせません!」と久良間に言う。
荷物をもって校舎の方に歩いて行くハリーを見ながら「お前も果実の養分なんだよ」と呟く久良間。

次に千葉がやってくる。
この場所を選んだのはこの木があるからですかと聞く千葉。この学校は久良間の死んだ妻であるカエデの母校であった。この木を死んだ妻のように思っている久良間。ストレンジフルーツを作って手に入れたお金には手をつけていない。1円1円がカエデの細胞のように思って使えなかった。

アーティストだった久良間に憧れていた千葉。
「あなたの作品に救われたんです。あなたのかつての作品は小さな命の存在を肯定していた。
僕たちが子供のころに遊んだアスレチックにはナゾナゾが書かれていました『世界で一番美しい言葉はなあに。』答えは僕とカナの名前が彫られていました」
久良間「嬉しかったか?」
千葉「あれを作った人は僕たちが遊んでいたことを知っていたんですか」

千葉「ストレンジフルーツを作った事を後悔しているんですか?
久良間「いや、
千葉「どんな気持ちだったんですか?
久良間「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最高だよ」
千葉「悲しくなかったんですか?」
久良間「生きていることに価値があるというものではない。
久良間は千葉は自分に似ているのだという。そのように生まれてきた千葉が悪いのだ。
千葉はストレンジフルーツをイメージすることができる。イメージできるということはストレンジフルーツを作れる人間であるという久良間。
先生がもう一度つくればいいと千葉が言うが、久良間は一番愛している人間の体でつくるのだが、もうカエデを超える人間はいないからつくれない。

ナイフを木の根元に置き去っていく久良間。

カナが「曜ちゃん!久しぶりー!」とうれしそうにやってくる。
何しにきたんだと怒る千葉。そんな千葉を気にも留めず「おにぎり食べる?さっき知らない人にもらったんだ」と喋りながらリュックを探るカナ。リュックに入れていてつぶれてしまったおにぎり。

死ぬためにここに来たというカナ。
カナ「ようちゃんに対する思いだよ」
俺が一番好きなのはお前じゃない、別れてからもうどれだけ経ったと思ってるんだという千葉。
カナ「嘘だよ、私だよ?私だよ!」
自分の事がもう好きじゃないという千葉にショックを受け「カメラ、千葉君に返すね。もしも私じゃなくなってたら返そうと思ってた。私もう撮れなくなるから」というカナ。

昔は千葉もカメラをしていた。大好きなアートなのに彼女であるカナにはどうしてもかなわなかった。
千葉「彼女に負け続ける男の気持ちがわかるのかよ。」
もう私は写真ががとれなくなるからというカナに、「そしたら好きな気持ちしかなくなる」という千葉。


「お前の体、これで開くんだって」とナイフを見せる千葉
「お前の心臓ちょっと人と違うじゃん。そういう俺しかしらないところ、他の奴にみられたくない。」
「そんなクルこといわないで」と胸を抑えうずくまるカナ。
「心臓まだダメなの?」と駆け寄る千葉。
どんどん心臓が悪くなりもう運動はできないというカナに二人で島に行って暮らそう。良い島しってるから、医者も探すし、働くから!という千葉。
千葉が仕事をしたり医者を探していると一緒に過ごせる時間が少なくなるのでいやだ拒否するカナ。

自分の荷物の中からビデオカメラの三脚を取り出しカメラをセットしながら「かな!かな!かな!」と叫ぶ千葉。
「世界で一番美しい言葉ってなあにって覚えてる?」
「その人が生きている中で一番たくさん聞いた言葉。」
「俺がいないとあんまり名前も呼んでもらえてないだろ。俺がいっぱい呼んで一位にしてやるからな。」

ビデオカメラの上で手を握りあい泣く二人。

千葉「離れよう?」
カナ「君に私を焼きつけたい」

カナ「私が見える?」
千葉「見えるよ、そこにいるよ」
カナ「匂いは?」
千葉「春の匂いがする。」
カナ「春が来るたび思い出して」

カナ「私の味は覚えていてくれないの?」
カナの後頭部の髪に手を差し入れ、引き寄せてキスをする千葉。

千葉「僕の作品の、僕のカメラの中の、作り話のなかだから、大丈夫だよ。僕の物語の主人公にしてやるよ」

ビデオカメラを校庭の端に、木が映るようにセットし
千葉「よーい!」
カナ「ここにいていい?」
千葉「アクション!」


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書いてから1週間くらい放置してた。:゜(;´∩`;)゜:。
CHAPTER 1が全然話の流れが思い出せなかったなあ。